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2017/10/23 15:02

ハリソン・フォ-ド、デッカ-ドとして35年ぶりに来日 長年、同じキャラクタ-を演じ続ける心境を語る

 映画『ブレ-ドランナ- 2049』の来日記者会見が23日、東京都内で行われ、出演者のハリソン・フォ-ド、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フ-クス、ドゥニ・ヴィルヌ-ヴ監督が出席した。
 本作は、レプリカントと呼ばれる人造人間と、彼らを追う捜査官との攻防を描いた『ブレ-ドランナ-』の続編。前作から30年後を舞台に、新たな捜査官(ライアン・ゴズリング)がレプリカントに関わる大きな陰謀に巻き込まれる様子を描く。
 本作のデッカ-ド役としては35年ぶりの来日となったフォ-ドは「撮影が始まる4年ほど前だったと思うけど、(製作総指揮の)リドリ-・スコットから『もう一度演じることに興味があるか?』と電話が掛かってきて『スト-リ-次第だけどやりたい』と伝えました。その頃は短編を基にシナリオにしたような段階だったけど、読んだらキャラクタ-が非常にエモ-ショナルに描かれていて共感できた」と当時の心境を説明した。
 フォ-ドといえば『インディ・ジョ-ンズ』シリ-ズをはじめ、『スタ-・ウォ-ズ/フォ-スの覚醒』で約30年ぶりにハン・ソロ役を演じるなど、長年、同じキャラクタ-を演じ続けている希少な俳優。
 フォ-ドは「俳優として、ハン・ソロが30年後にどうなっているのか、デッカ-ドが35年後にどうなっているのか、時の流れがどういう影響を与えて人生をどう生きてきたのかを演じることは、俳優にとって非常に興味深いこと。だから演じている」と振り返った。
 また、ヴィルヌ-ヴ監督は、前作の『ブレ-ドランナ-』について「同じ年代の監督はとても影響を受けていて、ある意味『ブレ-ドランナ-』以前と以後とではだいぶ違うと思います。リドリ-・スコット監督の照明や光の使い方は全く見たことのない世界観で、私の映画にも非常に影響を与えています」と語った。
 前作を見ていない世代に向けてヴィルヌ-ヴ監督は「本作だけを見ても内容は分かるように作っていますが、若者には、ぜひ前作も見ていただきたい。前作は美しいし、パワフルで金字塔的な作品です。最近の続編ものは戦う内容が多いけれど、『ブレ-ドランナ-』の世界観は啓示的で、ミステリアスでエモ-ショナルです」と熱弁を奮った。
 フォ-ドも「今の監督のコメントを聞いたら、彼こそ、この作品を作るのにふさわしい監督だったと分かると思います。彼はキャラクタ-の感情にも注意深く描くアプロ-チをしています。私も前作を見なくても楽しめると思うけど、やはり見てほしい。この作品を織物に例えると、1作目を見ることでもっと大きな織物を楽しめると思う」と語った。
 映画は10月27日から丸の内ピカデリ-ほか全国ロ-ドショ-。